開設の経緯

 終戦後、長野市若里(現在の長野オリンピックアイスホッケー会場「ビッグハット」所在地)に、生鮮三品及び関連資材の卸売業者が集積し、市場団地(長野中央市場協同組合:昭和38年設立)を形成していました。
高度成長に伴い需要が増大する中で、事業施設が狭隘化したことと、立地周辺の市街化に伴って、物資流通の基地としてなじまない環境となってしまいました。一方では卸売市場法に基づいた「市場」の開設を目指すこともあり、昭和40年代中ごろから、長野中央市場協同組合の組合員企業4社が中心となって、移転による公設卸売市場構想について行政当局と検討を開始しました。
 行政当局との長い折衝を重ねた結果昭和58年に、当初構想していた「公設の地方卸売市場」ではなく、当時としては珍しい「民設の市場」という結論に至りました。
その「民設市場」の開設者として、株式会社長野地方卸売市場を昭和61年に設立。また併せて長野中央市場協同組合の組合員企業が中心に、長野市が先行取得していた現在の地に移転することに決定しました。
長野市若里から移転する長野中央市場協同組合組合員企業と、新たに団地入場する企業が組合員となって「長野卸売市場協同組合」を昭和62年に設立しました。
昭和63年4月11日、現在地(長野市市場)において建設が完了、市場を開場して現在に至っています。